25 Saturday

古典を地で行く樽使いの魔術師

　1864年、アルフレッド・グラシアン氏は
23歳の時にエペルネにこのメゾンを設立 。

ブジー村やアンボネイ村の畑を主軸に50haと
ネゴシアンとしては小規模です。

醸造に関しては、全てのベースのシャンパーニュを樽で発酵・熟成させる数少ない生産者です。
３～４年使用した樽を、シャブリの生産者から
購入しています。樽発酵・樽熟成を行うことにより、適度な酸化により、ワインに円熟さを与え、また抗酸化作用も発生します。
通常シャンパーニュはリンゴ酸を乳酸にかえる
マロラティック発酵をしますが 彼らはしません。
しないことで酸を熟成によって円熟味のある
美しい酸へと変貌させます。

ちょうど飲み頃を迎えたミレニアムヴィンテージのいつまでも続く余韻を味わってください。

• 2000　 Alfred Gratien Brut Millesime アルフレッド グラシアン　ブリュット　ミレジメ

18 Saturday

愚直なまでに畑に耳を傾ける自然派の新星

現当主ベルトラン・ゴトロは、
シャンパーニュ地方最南端に位置するオーブ県のビュシエール・シュル・アルス村に生まれました。

もともとブドウを協同組合に売っていたのですが、1992年にベルトランが畑を継いで
すぐさま有機栽培に転換し’93年から除草剤の散布をやめるのですが。
それまでの化学肥料の影響が強くようやく初リリースできたのは2001年でした。

98年にビオディナミを始めたり、
99年にアンセム・セロスに弟子入りをするなど造りを根底から一新することによって それまでの薬に侵された畑を見事に蘇らせました。

畑の声を聴き敬意を払って造られるベルトランのシャンパーニュは
飲んだ人全てを虜にさせます。
限りなくナチュラルで美しいこのブラン・ド・ブランを是非ともお楽しみください。

• N.V Vouette et Sorbée/ Blanc d’Argile ヴェット・エ・ソルベ/ ブラン・ダルジル

11 Saturday

郷愁を感じさせる美しきお嬢さん

　ドゥモワゼルは細かな泡で有名な
ポメリーグループが「エレガンスとフェミニン」をコンセプトに自社のオリジナル ブランドとして開発し、1985年からリリースしているプレミアムブランドです。
ドゥモアゼルとはフランス語で “お嬢さん” の他に “トンボ” という意味もあり、
このブランドネームは、
ランスのレ・ドゥモアゼル地区にあるカステーニュ城の 庭園を飛びかうトンボに由来しています。
プルミエ・クリュ以上の畑から厳選されたシャルドネが、
やわらかでエレガントな 味わいをもたらしています。エレガントで丸みを帯びたボトルの形も、
アールヌーヴォーの影響を強く受けています。
酸が穏やかで優しい2000年は今まさに飲み頃を迎えています。
夏の暑いひと時に柔らかく洗練された彼女を楽しんでみませんか？

• 2000 DEMOISELLE La Parisienne ドュモワゼル　ラ パリジェンヌ

4 Saturday

RMの先頭をひた走るテロワールの表現者

ブノワ・ライエは1993年に家族経営のドメーヌを継ぎ、1996年に元詰めでシャンパーニュ造りを始めました。

　1994年から除草剤の使用を完全に止め、1996年から有機栽培を試行。
　2003年までにビオロジックへの転換を終え、
その4年後エコセール認証を取得、
さらにその翌々年にはビオディナミに転換することに。
　有機栽培に変えてから、ワインに明らかな違いが生まれたと彼は考えています。

　とにかく畑作業に重きをおき、まわりの造り手とは明らかに一線を引きます。
遅摘みによりとても熟した葡萄は
とてもジューシーでピュア。
　生まれるシャンパーニュは彼の本拠地ブジーのテロワールを見事に体現しています。

亜硫酸を使用することなく葡萄本来の果実味を
余すことなく表現したこの異端児の作品を
どうぞお楽しみください。

• N,V Violaine Sans Soufre/ Benoît Lahaye　 ヴィオレーヌ 　サンスフル/ ブノワ･ライエ

28 Saturday

天才的異端児が放つ究極のブルゴーニュの形

1872年ウィリアム・ポンソによって設立。
1934年から自家瓶詰めを始めるなど、当時からドメーヌの先駆け的存在でした 自社畑の総面積は11haですが村名ものはそのうちの１ha余りにすぎず、ほとんどがグラン・クリュとプルミエ・クリュで占めます。

栽培へのアプローチは実に個性的！ ブドウ畑には殺虫剤は用いませんが有機農法だと名乗ることもありません。宇宙のリズムに気を使っていますがビオディナミに関する制限も一切ないそうです。
しかし、先代マリー・ポンソの時代(1960～1970年代)にカリウムを含む化合物を断固として使わなかったことからも畑に対する尊敬の念と愛が感じられます。

モノポールのこの畑はブルゴーニュで唯一のアリゴテ100％の1級畑です。
コート・ドボーヌの白ワインとはまた違った酸や豊満な香りを感じていただけます。


ブルゴーニュの頂点を極めた味わいを是非ご堪能下さい。 　　

• '10 MOREY-SAINT-DENIS 1er los des Monts Luisants / Ponsot モレ・サン・ドニ １級畑 クロ･デ・モン・リュイザン / ポンソ

21 Saturday

研ぎ澄まされた森のガーディアン

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本日だけのスペシャルワインです。
　　ペサック・レオニャンの森に囲まれたドメーヌ・ド・シュヴァリエ。
"騎士"という意味の「シュヴァリエ」が名前についているのは、 このドメーヌがスペインの巡礼地、
サンティアゴ・デ・コンポステーラまでの 通り道にあり、それを守る騎士という意味で付けられたと言われています。
　　 歴史は古く１７７０年に畑から始まりました。

　 リカー家が所有し、5代に渡って引き継がれました。
数珠繋ぎのように、土地の良さを見抜き、畑を拡大し、 知名度の向上に力を注ぎ、 維持してきた品質を守り、
新しい醸造設備の導入、収穫時の選果を徹底させたことによって、いつしかグラーヴ地区の中で最も評価の高いシャトーの一つ と言われるようになりました。

磨き抜かれたこの上品で深みのあるコクが味わえる至福の逸品を是非味わって下さい。

• 1998　Domaine de Chevalier Blanc 　　　　　ドメーヌ ド シュバリエ　ブラン

14 Saturday

ワイン醸造のサラブレットが残した美しき遺産

　 ワイン生産者の一家に生まれた、ヴァンサン・ジラルダンは、わずか12歳から畑仕事に関わってきました。
20代前半で父から相続した小さな畑を元に、自身のワイン作りを始めています ワイン造りの哲学は、『畑はなるべく手を加え、醸造は出来るだけ自然に。』
農薬は使わず、畑を深く掘ります。

すべての葡萄は年間通して厳格で正しい畑での仕事を重視して、選定、選別を行います。

ルフェールはムルソー村に隣接した１級畑、リッチさとミネラル感をバランスよくあわせもっています。

この目のくらむばかりのワインに是非心奪われてください。　

• '05 Puligny Montrachet 1er Referts　/ Vincetn Girardin ピュリニーモンラッシェ 1級畑 ルフェール / ヴァンサン・ジラルダン

7 Saturday

温故知新を貫く次世代のRM

モンターニュ・ド・ランス一級格付リュード村にて1847年より続く家業を継いだ5 代目ラファエル・ベレッシュはポストセロスとの最右翼ともいわれる新世代の象徴的な醸造家です。

MLFを行わないなど伝統の良い所を守りながらも新しい流れを取り入れる若者らしい柔軟な感性を持ち、世代や産 地を超えた志の高い生産者と多く交流を持ち影響を受け合っています。

その ワインは土地の持つテロワールの味わいを余すことなく表現する事を主眼 としています。
このキュヴェは、1985年以来継ぎ足しているソレラシステムで保存されているヴァン・ド・レゼルヴを使用し、 先祖へのオマージュとして造られています。

ソレラシステムから生み出される、 豊満な果実味とスパイス、ミネラルが複雑な風味を作り出しています。

どこまでも続くこの余韻をお楽しみください

• N.V 　Reflet d'Antan Extra Brut 　/　Bereche ルフレ　ダンタン　エクストラ　ブリュット 　/　ベレッシュ