土曜の銀座のお楽しみ。
ふらっと来て頂ければ、ちょっと贅沢なワインをすこしづつ…。そんな時間をシノワ銀座で過ごしてみませんか?
普段なかなか飲み比べる機会の少ないワインをお楽しみください。
25 Saturday
~摩訶不思議なブドウの生態~
シラー VS シラーズ
よく混同されるシラーとシラーズの関係ですが、基本的に両者は同一品種であり、シラーズはオーストラリアにおけるシラーのシノニム(同品種・別名)です。
<フランスのシラーの特徴>
バラやスミレを連想させる強さと可憐さのある香りにはっきりと黒胡椒や焼けたゴムのような香りが混じり合う。
凝縮感のある果実味にスパイシーな香りがアクセントとなりジビエなどの合わせると最高の相性を見せる。
<オーストラリアのシラーズの特徴>
濃密なベリーやチョコレート、焦がした木材のようなスモーキーさ。フランスのようなスパイシーさは感じさせない。
時として呆れるほどの高アルコールと強い果実味で、脂のたっぷりと乗った肉類と高相性。
南仏原産のシラー種が、オーストラリアに持ち込まれて約200年経っているので、ブドウの樹が自然とその土地に適合するように変化していたり、クローン技術の進歩などで、シラーズがシラーと多少異なる性質を持っていたとしても不思議ではない、というのが一般的な見解です。
フランス代表としてローヌの帝王ギガルのエルミタージュと、オーストラリア代表のシンデレラワイン、トルブレックの、お互いシラー100%の共演をお楽しみください。
- 2009 Hermitage / E.Guigal エルミタージュ / ギガル
- 2012 Torbreck The Struie / Torbreck トルブレック ザ ストゥルイ / トルブレック
¥2,500 税込 ¥2,700
18 Saturday
~黄金の滴の甘美な誘い~
ソーテルヌ 琥珀ドリーム
ボトリティス・シネレアというカビの一種である菌に侵され、水分が蒸発し、さらに貴腐香とよばれる独特の風味がつく、わずかに残った果汁から造られる貴腐ワインは黄金の滴と呼ぶに相応しい。
世界中の貴腐ワインの頂点の産地の一つが、フランス、ボルドー地方のソーテルヌです。
リューセックは古くから傑出した評価を得ていましたが、1984年にバロン・ド・ロートシルト(ラフィット)に売却されてからその妥協を許さないワイン造りから、常にイケムに次ぐ評価を得ています。
1997年ヴィンテージは90年代で最高のヴィンテージの一つです。
大量の蜂蜜、黄桃、カラメル、カスタードクリームを連想させるフルボディでリッチな味わい。
高いレベルの酸がキッチリとバックボーンとなっています。
うっとりとする程、官能的な味わいの旅にいざいかん!!
- 1997 Chateau Rieussec シャトー リューセック
¥2,000 税込 ¥2,160
11 Saturday
~ロベール・シュヴィヨン最新ヴィンテージで~
響け!ニュイのテノール 一級畑の三銃士
ニュイ・サン・ジョルジュのお手本とも呼ぶべきドメーヌが、このロベール・シュヴィヨン。
レ・サン・ジョルジュ、ヴォークラン、レ・カイユ、ロンシエール、ペリエール、プリュリエ、シェニョ、ブースロと、ニュイの南北のそれぞれに素晴らしい1級クリマを有しています。
今回はその内の南側に位置する三つの畑を最新ヴィンテージの2014年で飲み比べできる企画でご用意しました。
南側のクリマのなかでも繊細な味わいのロンシエール。
最も骨太で堅牢な味わいのヴォークラン。
その中間的味わいと言えるカイユ。
敢えてレ・サンジョルジュは省くことで、他にも魅力的な畑があることを知って頂きたい意図があります。
ともすれば、固く風味の中々開かないイメージのあるニュイ・サン・ジョルジュですが、名手の手にかかれば堅牢な中にも鮮やかなピノ・ノワールの風味を存分に感じることの出来るワインたちです。
最高の造り手のブルゴーニュワインの魅力をお楽しみください。
- 2014 Nuit Saint Georges Roncier ニュイ・サン・ジョルジュ ロンシエール
- 2014 Nuit Saint Georges Cailles ニュイ・サン・ジョルジュ カイユ
- 2014 Nuit Saint Georges Vaucrains ニュイ・サン・ジョルジュ ヴォークラン
¥4,800 税込 ¥5,184
4 Saturday
~世界で活躍する日本人シリーズ~
アキコ・フリーマン女史(カリフォルニア・ソノマ)
フリーマン・ヴィンヤード&ワイナリーは、2001年にカリフォルニアのロシアンリヴァー・ヴァレーに設立されたワイナリーです。
当主はケン・フリーマン氏と奥様で日本人のアキコ女史。
ブルゴーニュスタイルのワイン造りに強い拘りをもっており、最高のピノ・ノワールを使用したカリフォルニアのグラン・クリュとも言うべき複雑で風味豊かなワインを生み出しています
ワイナリーの歴史は今から遡ること30年ほど前。アメリカの大学で美術史を学ぶために留学中だったアキコ女史がニューヨークで行われたパーティーでケン氏と知り合い、共にブルゴーニュワイン好きとして意気投合。
いつかはカリフォルニアで「ブルゴーニュワインのような飲み手を惹きつけるワインを、自分たちの手で造る」という夢を見るようになります。
設立当初、ワイン造りについて知識のなかった夫妻は、著名なワインコンサルタントのエド・カーツマン氏にワインメーカーを依頼。
そして、お墨付きをもらった2010年ヴィンテージからアキコ女史がワインメーカーに就任。
カリフォルニアで唯一の日本人女性ワインメーカーとなったのです。
2015年4月には、安倍晋三首相を招いて行われたバラク・オバマ大統領のホワイトハウス公式晩餐会に2013年ヴィンテージの涼風 シャルドネが供されたことでも一躍脚光を浴び、世界政治の中心であるホワイトハウスで自分のワインが供されるという、まさにアメリカンドリームを手に入れたのです。
グロリア エステート 輝は、ワイナリー設立10周年を節目にリリースされたキュヴェ。アキコ女史が醸造責任者に就任後、初めて誕生したワインです。
2005年に取得した自社畑、グロリアのブドウを100%使用しています。
日本人の女性醸造家の生み出す美しい音色をお楽しみください。
- 2014 Freeman Ryo-fu Chardonnay Russian River Valley フリーマン 「涼風」 シャルドネ ロシアンリヴァーヴァレー
- 2013 Freeman Gloria Estate Kagayaki Pinot Noir Russian River Valley フリーマン グロリア エステート 「輝」 ピノ・ノワール ロシアンリヴァーヴァレー
¥2,600 税込 ¥2,808
28 Saturday
~最新ヴィンテージに見る黄金の滴の味わい~
皆、大好きミクルスキー
フランソワ・ミクルスキーはポーランド系の移民の家系で 1992年ヴィンテージがファーストヴィンテージというまだまだ若いワイナリー。
しかしデビューしてすぐ、 ベルナール・ロワゾー や ジョルジュ・ブラン と言った 超高級
レストランのワインリストににすぐにオンリスとされるなど、あっという間に高い評価を受ける生産者となりました。
海外からのオファーも多く、現在、生産量の半分以上を輸出しています。
フランソワ・ミクルスキーは3代目、ブルゴーニュの有名ドメーヌのドメーヌ・ボワイヨやカリフォルニアのカレラ・エステートで醸造アシスタントを務めワイン造りに研鑽しました。
ラベルには、マークも柄も絵もなく、あるのはワイン名、生産年、そしてドメーヌ名のみ、といたってシンプル。
「大切なのは外見より中身」というメッセージが込められているとか。
「ピュア、ミネラリー」に加え、ムルソーに求められる「豊潤さ」を湛えた素晴らしきワイン。
一級畑、「グットドール」はかのアメリカ三代目大統領であるトーマス・ジェファーソンを虜にした畑としてあまりに有名です。
さぁ、声高らかに乾杯です!「We Love Mikulski !! 」
- 2014 Meursault / Francois Mikulski ムルソー / フランソワ ミクルスキー
- 2014 Meursault Goutte D’or / Francois Mikulski ムルソー グット ドール / フランソワ ミクルスキー
¥3,500 税込 ¥3,780
21 Saturday
~挌付け5級なんてホント・カネ!?~
ポイヤック村の怪物くん
ボルドーは、世界中のワイン産地において右に出るものはいない素晴らしいワインを産出します。
ワインはその重要度により第1級~第5級にランク付けされています。
1855年のパリ万国博覧会の際、皇帝ナポレオン3世は、世界中から集まる訪問客に向けて、
フランスのボルドーワインの展示に格付けが必要だと考えました。
その命に従い、ワイン仲買人は、シャトー(ブドウ農園)の評判や市場価格に従って、ワインをランク付けしました。
その結果が、1855年以来のボルドーワインの公式格付けとなりました。
しかーし、160年前の格付けなど、目安にこそなれど、もはや机上の空論状態です。
ポンテ・カネは道を挟んでムートンの向いに位置します。
1990年代から巨額な設備投資を行い、ビオディナミ農法に移行し、その変革はとどまる勢いを知りません。
現在、格付けを行えば3級は確実、2級にも手が届く味わいと言われています。
「飲む」より、「頬張る」という言葉の方がシックリくる充実した濃厚な味わい。
パワフルな中にも品格を感じる折り目正しきポイヤックスタイル。
高値高沸を続けるワイン産業において、今最もお値打ちといえるハイパフォーマンスワインをお試しあれ!
- 2004 Chateau Pontet Canet シャトー ポンテ カネ
¥2,400 税込 ¥2,592
14 Saturday
~村名・特級を同一ヴィンテージで~
カリスマ ヴィニュロンの血統 世代を超えて!
モレ・サン・ドニに本拠地を置くジェラール・ラフェは、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズの
最高の生産者の一人といわれ、あのパーカー氏から4ツ星を与えられ、『精力の魂』と言われた
ジャン・ラフェの息子で、2002年にドメーヌを引継いでいます。
父の代から非常に恵まれた畑を所有し、樹齢の古い古木を多く所有しておりますが、多くのワインはネゴシアンに販売しているためドメーヌ元詰めは極僅かとなります。
2002年に代がかわった翌年2003年には、あのロバート・パーカー氏より複数銘柄において98点という稀に見る点数をはじめ、高得点を獲得し、一躍その名をとどろかせました。
父の代の素朴なじわ旨系のワインは田舎の旅館に行き、焼き魚、浅漬け、味噌汁を食べたかの
様な安心感のある味わい、と表現する方もいる一方、ジェラールのワインは、古典的な味わいながら、より果実味の乗った大らかな性格、とも言われます。
飲み頃に入っている2007年のワインはコストパフォーマンスも良く、味わいも開いていて、素晴らしい状態です。
これぞ、ブルゴーニュの農民魂、代々受け継がれるヴィニュロンからの至極の一滴です。
- 2007 Gevrey Chambertin / Gerard Raphet ジュヴレ・シャンベルタン / ジェラール・ラフェ
- 2007 Charmes Chambertin / Gerard Raphet シャルム・シャンベルタン / ジェラール・ラフェ
¥4,200 税込 ¥4,536
7 Saturday
~グルナッシュの華麗なる熟成~
成人を迎えたネルトさん
来る1/9は成人の日ですね。
今回は「20年」という歳月にスポットを当てて、南仏のシャトーヌフ デュ パプの名門であるラ・ネルトの最新ヴィンテージと、遡ること1993年の同ワインをご用意しました。
16世紀からの歴史を持つこのシャトーは同アペラシオンの中でも最も古い歴史を持つ生産者の一つです。
法律上13品種をブレンドすることが可能なワインですが、ネルトはグルナッシュを法律上13品種をブレンドすることが可能なワインですが、ネルトはグルナッシュを主体として、5~6種のブドウで造られます。
その味わいは南仏らしいボリューミーで温かみのある果実感を漂わせながらも若くして飲むことの出来るスムースさも持ち合わせます。
エレガントなグルナッシュの20年後、一緒に味わってみませんか?
華麗なる熟成の真価を体感してください。
- 2013 Chateauneauf du Pape / Chateau La Nerthe シャトーヌフ デュ パプ / シャトー ラ ネルト
- 1993 Chateauneauf du Pape / Chateau La Nerthe シャトーヌフ デュ パプ / シャトー ラ ネルト
¥2,900 税込 ¥3,132