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- 第41回 麗春にピアノ・トリオ(三重奏)の王道を聴く 2024/04/28 Sun 12:00~15:30
- 第40回 師走に祝う渋谷シノワ25周年 2人のミューズが奏でるモーツァルト親子の共演 2023. 12.03 Sunday 12:00-15:30
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第39回
《季節は巡りヴァハンとの再会・紫陽花の映える仲夏に響くチャイコフスキーの「四季》〜ヴァハン・マルディロシアンによるピアノソロコンサート〜
2023. 7.01 Saturday 12:00-15:30 - 第38回 2023年新春 ベートーヴェンに包まれて 2023年1月29日
- 第36回 ベートーヴェンとモーツァルト、弦楽四重奏の饗宴《ラズモフスキーとプロシャ王》 2020. 2.15 Saturday 12:00-15:30
- 第35回 『真夏の夜の夢』のあとに・・・ 2019. 9.15 sunday 12:00-15:30
- 第34回 ヴァハン・マルディロシアン ピアノ・ソロ 『若き日のシューベルトとブラームス 2人の天才の青春の詩(うた)』 2019. 6.2 sunday 12:00-15:30
- 第33回 “真冬のロシアより愛を込めて” ラフマニノフのチェロ・ソナタとプレリュード 2019. 1.13 sunday 12:00-15:30
- 第32回 晩夏のシノワ モーツァルト ピアノコンチェルト 20 番と ヴァグナー、ジークフリート牧歌 2018. 8.26 sunday 12:00-15:30
- 第31回 春のポーランドより愛を込めて オールショパンプログラム 2018. 4.8 sunday 12:00-15:30
- 第30回 晩秋のバッハ・ゴルトベルク変奏曲 弦楽三重奏版 2017.11.5 sunday
- 第29回 シノワ渋谷19年周年を記念して『真夏のボレロとモーツァルトピアノ・コンチェルト第19番・戴冠式』 2016.12.11 sunday
- 第28回 パリのエスプリ・シャンソンの粋 Vol.2 2016.12.11 sunday
- 第27回 シューベルトとショパン、モーツアルトとベートーヴェンを継ぐもの 2016.5.1 sunday
- 第26回 春のサロンパッション、ピアノ・デュオ 2016.3.27 sunday
- 第25回 鈴木大介 サロンに響く楽園の音色 2015.9.19 saturday
- 第24回 シノワ・サロンコンサート特別公演 2015.5.9 saturday
- 第23回 音楽の至高の楽しみ 2015.4.11 saturday
- 第1回 〜 第22回
晩秋のバッハ・ゴルトベルク変奏曲 弦楽三重奏版
シノワ渋谷店19周年記念、そして今回記念すべき30回目となるシノワ・サロンコンサートは、バッハのゴルトベルグ変奏曲、それもシノワの空間にふさわしい弦楽三重奏曲版での演奏となります。出演は初登場となるヴァイオリンの花崎淳生さん、チェロの花崎薫さん、ヴィオラの百武由紀さんをお招きいたします。秋も深まる11月の午後に、シャンパーニュを片手にゆったりとした気分で素晴らしい音楽をお楽しみください。わずか40名のお客様でアーティストを独占していただく、豪華で贅沢な内容です。コンサート後には、季節の食材を使ったコース料理とこの日のために選び抜いたワインをご用意しています。満足していただける事、私たちスタッフ全員が保証いたします!コンサートホールにはないサロンの楽しさを存分にご堪能ください。
皆様のご予約をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。
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出演者
花崎 淳生(ヴァイオリン)
東京藝術大学を経て大学院修了。1986年から87年にかけて、ドイツ、カールスルーエに留学。「古典四重奏団」として、97年村松賞、04年文化庁芸術大賞、07年同優秀賞、13年東燃ゼネラル音楽賞奨励賞、16年度ミュージック・ペンクラブ音楽賞を受賞。「エルデーディ弦楽四重奏団」「古典四重奏団」メンバー。CD多数リリース。井上武雄、日高毅、J.W.ヤーンの各氏に師事。
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出演者
花崎 薫(チェロ)
東京藝術大学、ベルリン芸術大学卒業。長年にわたり、新日本フィルハーモニー交響楽団の首席奏者を務める。1989年にルデーディ弦楽四重奏団を結成する。東京シンフォニエッタのメンバーとして、2011年にはサントリー芸術財団より佐治敬三賞を受賞。現在、愛知県立芸術大学音楽学部教授、東京藝術大学非常勤講師、大阪フィルハーモニー交響楽団客演首席奏者。2013年、ベートーヴェン、チェロとピアノのための全作品のCDをリリース。
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出演者
百武 由紀(ヴィオラ)
東京藝術大学附属高校を経て、同大学卒業、同大学院を修了。浅妻文樹、ウィリアム・プリムロー ズ、セルジュ・コロー各氏に師事する。1999年まで東京都交響楽団に在籍し、首席奏者を務めた。 邦人作品、現代曲の初演も多数手がけており1999年日本音楽コンクール作曲部門の演奏に対し、 審査員特別賞を受賞する。カルテット「クワトロ・ピアチューリ」において、平成22年度第65回 文化庁芸術祭音楽部門大賞受賞。第10回佐治敬三賞受賞。東京シンフォニエッタメンバーで室内楽、ソロ、オーケストラと幅広く活躍している。『どのようなアンサンブルにおいても常に音楽 を活性化できる類い稀なヴィオラ奏者』との評価を得る。 愛知県立藝術大学教授。東京藝術大学および東京音楽大学講師。
program プログラム
バッハ「ゴルトベルク変奏曲 BWV988」 ドミトリー・シトコヴィツキーによる弦楽三重奏編曲版
アリアに続く30の変奏曲で最後に冒頭のアリアに回帰するという構成で全体は32の部分に分かれる。それぞれ3曲ずつの変奏曲が一つのユニットを構成していて3曲めはカノンになっている。ただし最終の第30変奏はクオドリベット、quod libet(ラテン語で「好きなように」を意味する)は、宴会などで行う、複数人がそれぞれちがう歌を同時に歌う遊びであった。
バッハは当時の流行歌二つを組み合わせて主題とも重ね合わせて終曲としている。使われたのは、"Ich bin solang nicht bei dir g'west, ruck her, ruck her"(「長いこと御無沙汰だ、さあおいで、おいで」)と"Kraut und Ruben haben mich vertrieben, hatt mein' Mutter Fleisch gekocht, war ich langer blieben"(「キャベツとカブが俺を追い出した、母さんが肉を料理すれば出て行かずにすんだのに」というもの。全体は第16変奏を境にして大きな2つの部分に分かれいる。
これを建築物に例えるなら冒頭のアリアとそれに続く3つの変奏曲、最後の3つの変奏曲とアリアという大きな支柱に支えられた空間を、3曲ずつの変奏曲のユニットが音楽的に繋がってゆくという大天才バッハをして初めて成し得た音の空間・宇宙が広がっている。