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32th
第32回 2018. 8.26 sunday 12:00-15:30

晩夏のシノワ モーツァルト ピアノコンチェルト 20 番と ヴァグナー、ジークフリート牧歌

32 回目となるシノワ・サロンコンサートは、渋谷店の 20 周年を祝うべく特別のプログラム構成で す。
20 周年にちなんで、モーツァルトの最高傑作の一つであると同時に、ピアノコンチェルトの 頂点に立つモーツァルト ピアノコンチェルト第 20 番、二短調 K.466 を弦楽四重奏版で演奏しま す。
モーツァルトはショパンと同様に長調と短調の旋律が絶妙に、かつ極めて自然に交差しながら展開されてゆく曲を 書くことのできた数少ない天才の一人ですが、この曲にはそんなモーツァ ルトの魅力が凝縮されています。
全体は 3 楽章で構成され、特に第 1 楽章ではドン・ジョバンニに も通じる緊張感に満ちた短調の旋律の中から 紡ぎ出される長調の旋律が、この世ならぬ美しさを 創り出しています。第 2 楽章ロマンスでは第 1 楽章とは対照的に
ゆっくりとした明るさと光に満 ちた音楽が一音の無駄もなく展開されています。 終楽章アレグロでは再び短調に戻り、動きのあ る旋律の中、ピアノとオーケストラが掛け合いながら競演して行きます。 まさに協奏曲の醍醐味に 満ちた天才的な曲で、最後は長調で華やかに曲が終わるモーツァルトならではのコンチェルトです。 プログラムの後半はヴァグナーの作品を楽しんでいただきます。 最愛の妻、コージマのバースデー プレゼントに贈った室内オーケストラのための作品『ジークフリート牧歌』。 この曲は 1870 年の クリスマスの日にスイスのルツェルンの湖畔に立つ自宅で演奏されました。 この曲のことを知ら されていなかったコージマにとってはまさにサプライズ、いたく感激したとか。 全体が穏やかで 静かな美しさに満ちた作品で、今回シノワのバースデーを祝うべくセレクトしました。
もう一曲は『トリスタンとイゾルデ』からの抜粋をピアノソロ編曲で。この曲では愛と死という永遠のテーマが 歌いあげられていますが、シノワがこれからも永きにわたりワインの殿堂であり
同時に音楽サ ロンでように願いを込めて今回のプログラムのエンディングに配置しました。 そこで今回の演奏者ですが、ようやく出演の運びとなった、シノワ初登場のピアニストの村上 弦 一郎さんが、 彼のイチ押しの若手演奏家で構成されるクワルテットを従えての演奏となります。
村 上さんは 1971 年の NHK 毎日音楽コンクール優勝を皮切りに 1978 年のチャイコフスキー国際コン クールで ファイナルディプロマを獲得するなど、優れたキャリアをもつピアニストです。自ら GEN 室内管弦楽団を結成し
2011 年にはサントリーホールでベートーヴェンとチャイコフスキーのピ アノコンチェルトを演奏しました。 広範なレパートリーでピアノ音楽の神髄を知る村上さんが紡ぎ だすモーツァルトのコンチェルト
今から期待が膨らみます。オーガナイザーの Haba が最も信頼 し尊敬する音楽家の一人です。 シノワの 20 年の歩みを今回のプログラムに込めました。皆さんと共に晩夏の午後にシノワのサロ ンの
贅沢な空間で堪能しようではありませんか。同時に我らがシノワの 20 回目のバースデーをお 祝いしましょう ! どうかこぞってご参加ください。
スタッフ一同、厳選されたワインとお食事と ともにお待ちしております。

オーガナイザー Itaru HABA

artist ピアノ
村上弦一郎 profile

村上弦一郎 1971 年 NHK 毎日音楽コンクール第一位 翌年ショパン協会の主宰でデビュー。
1973 年桐朋学園大学卒業後ルーマニアのブカレスト音楽院に留学
1978 年チャイコフスキー国際コンクールでファイナルディプロマを獲得。 国内、ヨーロッパ各地でリサイタル、シンポジウム等続ける。
2002 年 GEN 室内管弦楽団を結成。全国公演
2004 年渡欧公演で好評を博す。
2011 年デビュー 40 周年記念サントリーホール公演で ベートーヴェンピアノ協奏曲第 4 番
チャイコフスキーピアノ協奏曲第 1 番 アンコールに井上鑑編曲:カザルス鳥の歌を演奏。 日本音楽コンクールなど多くのコンクールで審査員を務める。
2000 年~ 2001 年ハイデルベルク大学客員研究員。
桐朋学園大学教授。


program プログラム

第1部
モーツァルト作曲 : ピアノコンチェルト第 20 番、ニ短調 K466 イグナツ・ラハナー Ignaz Lachner (1807-1895) による弦楽四重奏版 第 1 楽章 アレグロ、第 2 楽章 ロマンス、第 3 楽章 アレグロ・アッサイ

第2部
リヒャルト・ヴァグナー作曲 : ジークフリート牧歌
アルフレッド・プリングスハイム Alfred Pringsheim (1850-1941) による弦楽四重奏版
『トリスタンとイゾルデ』より「イゾルデ 愛の死」 ヴァグナーとハンス・フォン・ビューローによるピアノソロ編曲


wine ワイン

  • N.V. Le Mesnil Bianc de Blance Grand Cru
    ル・メニル・ブラン・ド・ブラン・グラン・クリュ
  • 2013 Gaisberg Riesling Zoebing Kamptal Reserve ( Hirsch )
    ガイスベルグ・リースリング・ツォービング・カンプタール・レゼルブ(ヒルシュ)
  • 2011 Volnay En Caillrets ( La Pousse D’or )
    ヴォルネイ・アン・カイユレ(ラ・プス・ドール)

menu 料理

前菜3品盛り合わせ
●車海老の石ガレイ巻き 柚子ドレッシング
●真タコと加賀太きゅうり オクラ ミョウガの鱧ジュレがけ 梅肉添え
●シャインマスカットと巨峰 デリスドブルゴーニュのフルーツサラダ

主菜
●ニュージーランド産 牛みすじのロースト
 〜サマーポルチーニと熟成シェリーヴネガーソース〜


デザート
●彩りフルーツのロールケーキ