レアものから年代ものまで、毎回様々なテーマを絞り込みセレクトしたシノワワイン会のご案内です。
お好きなお時間にご来店していただき、それぞれのテーブルでご自由にお楽しみください。
但しワインは
17:30
に抜栓します。
~ヴォーヌ・ロマネ村編~
極みの1級畑!
2014 Vosne Romanee Clos des Reas Monopole(M.Gros)
2014 ヴォーヌ・ロマネ・クロ・デ・レア・モノポール(ミッシェル・グロ)
2015 Vosne Romanee Les Gaudichots(Forey Pere et Fils)
2015 ヴォーヌ・ロマネ・レ・ゴーディショ(フォレ・ペール・エ・フィス)
2013 Vosne Romanee Les Suchots(L.Le Moine)
2013 ヴォーヌ・ロマネ・レ・スショ(ルシアン・ル・モワンヌ)
2012 Vosne Romanee Aux Malconsorts(de Montille)
2012 ヴォーヌ・ロマネ・オー・マルコンソール(ド・モンティーユ)
2009 Vosne Romanee Aux Brulees(d'Eugenie)
2009 ヴォーヌ・ロマネ・オー・ブリュレ(デュージェニー)
2001 Vosne Romanee Les Beaux Monts Vieilles Vignes(P.Minot)
2001 ヴォーヌ・ロマネ・レ・ボー・モン(ペロ・ミノ)
1993 Vosne Romanee Clos des Reas Monopole(J.Gros)
1993 ヴォーヌ・ロマネ・クロ・デ・レア・モノポール(ジャン・グロ)
今回のワイン会は、ヴォーヌ・ロマネ村の1級畑にフォーカスし、この村特有の深遠の世界を楽しんでいただきます。聖地ブルゴーニュの中心で、綺羅星の如く聳え立つグラン・クリュとそれを取り巻く個性豊かな最上級の1級畑。この村の特徴とはざっくりとした村の個性では言い足りず、畑にこそ個性が現れます。すなわちヴォーヌ・ロマネが好きではなく、どの畑が好きというように。キャラクターの際立つこの村の畑だからこそ、その言いようが可能になり、それを語れることがヴォーヌ・ロマネを知る第一歩と言えるのではないでしょうか。
最上の1級畑を味わうことで、この村の輪郭も見えてきます。そんな個性豊かな畑を巡る一日です。
まずはグロ家の至宝、モノポール「クロ・デ・レア」からスタートします。160年前からグロ家が所有する一族の根幹をなすこの畑を、長男ミッシェル・グロが先代ジャン・グロから分散させずに引き継ぎました。この由緒ある畑を守り抜いた代償は、リシュブールの相続を諦めること。そんな実直な人柄が滲み出る味わいのワインです。
「レ・ゴーディショ」はマニア垂涎の超レアな畑。畑の大半はラ・ターシュに組み込まれたため、ラ・ターシュ上部の小区画が1級格付けの場所になります。パワフルでガッチリした味わいが特徴です。
続く「レ・スショ」は、オー・マルコンソールとレ・ボー・モンと併せて、この村の3大1級畑の一角。リシュブール、ロマネ・サン・ヴィヴァン、エシェゾーに囲まれていて、当然グラン・クリュになるテロワールですが、わずかに勾配が低くなっているため1級に格付けされました。肉付きがよく芳醇で柔らかいワインになります。生産者のルシアン・ル・モワンヌは1999年に設立された、注目のミクロ・ネゴスの先駆けで、グラン・クリュとプルミエ・クリュの最上の畑に絞り、信頼関係の厚いぶどう農家からジュースの状態で購入し、低温で発酵。熟成は25ヶ月の長期に渡ります。
続いて登場する「オー・マルコンソール」は最も卓越した1級畑で、凝縮感と複雑さ、奥行きがあり、品格も感じられます。2012年のド・モンティーユはこのドメーヌ随一の成功したヴィンテージ。
続く「オー・ブリュレ」の名前の由来は、日照時間が長い為、焼けてしまうほどよくブドウが熟することから来ています。本日は2009年というビック・ヴィンテージということもあり、アロマ豊かでスパイシーさも感じられるまさにブリュレといえる味わいです。デュージェニーは2006年にルネ・アンジェルの畑を購入し、新しく設立されたドメーヌです。オーナーはアルテミス・ドメーヌのフランソワ・ピノーで、LVMHのベルナール・アルノーとはライバル関係。傘下にシャトー・ラトゥール、クロ・ド・タール、ブシャール、シャトー・グリエ等を持つ巨大グループです。投資を惜しまないこともあり、ドメーヌ・デュージェニーの品質は年々向上しています。
美しい山の意味を持つ「レ・ボー・モン」は、エシェゾーとレ・スショ、オー・ブリュレに隣接している畑で、クリアで洗練された美しいワインが生まれます。ペロ・ミノの当主クリストフは1993年に後を継ぎ、2000年にペルナン・ロサンの畑を購入。現在はブルゴーニュトップ生産者として最上級の評価を得ています。
一周して最後はモノポール「クロ・デ・レア」に戻ります。ミッシェル・グロの父親で名人と謳われたジャン・グロ作。ジャン・グロは1995年に引退しているので、最晩年の作となります。親子のワインを比べられ、21年間の熟成によるマジックも楽しめるまたとない機会です。ブルゴーニュ・ラヴァーなら見逃せないはず。
ぜひヴォーヌ・ロマネ村の魅力をご堪能ください。
スタッフ一同皆様のご参加をお待ちしています。
~スーパーセカンドから見える1級シャトーは?~
【隣の畑は青く見える!】
2002 Chateau Rauzan Segla(Margaux)
2002 シャトー・ローザン・セグラ(マルゴー)
2002 Chateau Margaux(Margaux)
2002 シャトー・マルゴー(マルゴー)
1999 Chateau Cos d`Estournel(St.Estephe)
1999 シャトー・コス・デストゥルネル(サン・テステフ)
1999 Chateau Lafite Rothschild(Pauillac)
1999 シャトー・ラフィット・ロートシルト(ポイヤック)
1985 Chateau Leoville Las Cases(St.Julien)
1985 シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ(サン・ジュリアン)
1985 Chateau Latour(Pauillac)
1985 シャトー・ラトゥール(ポイヤック)
今回のワイン会は、隣り合う1級シャトーとスーパーセカンドのシャトーにフォーカスし、ボルドー・メドックワインの魅力を楽しんでいただきます。
まずは、2002年のマルゴー村、マルゴー、パルメに続く実力を誇る、マルゴー村の格付け第2級シャトー、細かい砂利が深く堆積した区画と石灰が混じった粘土質土壌からなるマルゴー村で最も歴史があり、1994年からオーナーがシャネルになり更にクオリティーが上昇のローザン・セグラと、最も高貴かつエレガントボルドーの宝石マルゴー、土壌は砂利だけにおいても白、灰、黄色、赤、黒といった豊富な色調があり味わいにハーモニーが生まれます、また2002年のマルゴーはメルロー種を使わない珍しい年です、5大シャトーの1つマルゴーとの隣り合うスーパーセカンドのシャトーとの飲み比べです。
続いて1999年、サン・テステフ村南端とポイヤック村北端です、コス・デストゥルネル"砂利の丘"を意味する 「コス」という丘の上で、5大シャトーのラフィット・ロートシルトを見下ろす絶好の立地にあるコス・デストゥルネルと、ポイヤックの中でも最も北、サン・テステフとの村境近くに位置するラフィットのシャトー。不屈の栄光を誇る5大シャトーの中でも筆頭と言われるラフィット・ロートシルト。ボトルに1999と彫ってあったり岡本太郎氏の太陽の塔の様な絵があるのは、1999年8月11日、ヨーロッパから西アジアにかけて今世紀最後の皆既日食がありました、その皆既日食を記念してのデザインされた特別ボトルです。
続く1985年は質、量共に申し分のないフランス全土でグレートヴィンテージ。サン・ジュリアン村北端とポイヤック村南端です、サン・ジュリアン村北端に位置し5大シャトーのラトゥールに隣接する恵まれた立地のシャトー、水分と栄養素の低いこの土壌では秀逸なブドウが結実、5大シャトーに迫るスーパーセカンドの中で筆頭と称される、レオヴィル・ラス・カーズと39年の熟成を経て変化を遂げ飲み頃を迎えた5大シャトーのラトゥール1985年。世界屈指のグランヴァンの風格をご堪能ください。
隣会うシャトー、1級シャトー、スーパーセカンドの違いは、いかに?
スタッフ一同皆様のご参加をお待ちしています。
~シャンボール・ミュジニー村編~
極みの1級畑
2011 Chambolle Musigny Les Hauts Doix(R.Groffier)
2011 シャンボール・ミュジニー・レ・オー・ドワ(ロベール・グロフィエ)
2011 Chambolle Musigny Les Amoureuses(La Pousse D'Or)
2011 シャンボール・ミュジニー・レ・ザムルーズ(ラ・プス・ドール)
2008 Chambolle Musigny Les Charmes (Ponsot)
2008 シャンボール・ミュジニー・レ・シャルム(ポンソ)
2008 Chambolle Musigny Les Cras(G.Roumier)
2008 シャンボール・ミュジニー・レ・クラ(ジョルジュ・ルーミエ)
2003 Chambolle Musigny Baudes(Serafin)
2003 シャンボール・ミュジニー・レ・ボード(セラファン)
1997 Chambolle Musigny La Combe d'Orveau (P.Minot)
1997 シャンボール・ミュジニー・ラ・コンブ・ドルヴォー(ペロ・ミノ)
今回のワイン会は、シャンボール・ミュジニー村の1級畑にフォーカスし、魅力あふれるシャンボールの世界を楽しんでいただきます。ブルゴーニュ・ラヴァーに最も人気の高い村でありながら、実際にはミュジニー側とボンヌ・マール側ではそのキャラクターが相反しているのが特徴です。一般的にイメージするのは赤系果実の香りが華やかで、ピュアでチャーミングなタイプのミュジニー側、対して黒系果実の香りがスパイシーで、複雑性と凝縮感のあるタイプのボンヌ・マール側。その個性の違いはグラン・クリュよりもプルミエ・クリュにはっきりと感じられます。
まずはバランスも良くなり飲み頃に入っている2011年のワインを2種類。「レ・オー・ドア」と「レ・ザムルーズ」というミュジニー側の隣り合う畑の飲み比べです。グロフィエはこの村を代表する生産者で、両方の畑の最大の所有者。2007年より孫のニコラが4代目を引き継いでいます。レ・オー・ドワはニコラ曰く斜面の向きや小石の影響でレ・ザムルーズより繊細との言。「レ・ザムルーズ」はグラン・クリュに最も近いと言われ、ミュジニーとほぼ同等の価格で取引されています。鋼鉄の拳と例えられるミュジニーよりも一般的なミュジニーらしさを、余す事なく体現しています。その芳しい香りはまさに“恋する乙女たち”の名の通り。ミュジニーより香り高く洗練され、柔らかく、チャーミングな魅力にあふれています。造り手はラ・プス・ドールで、元々ブルゴーニュ公とフランス王家が所有していた由緒あるドメーヌ。ジェラール・ポテルの急死後に現オーナーのパトリック・ランダンジェが購入。そして2008年にドメーヌ・モワンヌ・ユドロを手に入れ、ミュジニー、レ・ザムルーズ等を所有しています。その畑は最良の区画に位置し、年間800本の超希少なワインです
続いて2008年の最高峰ドメーヌの飲み比べ。ブルゴーニュ・ラヴァー垂涎のジョルジュ・ルーミエからは「レ・クラ」。ボンヌ・マールのテール・ブランシュと同じ斜面に位置しているので、繊細で豊かなミネラルがあるのが特徴です。対するポンソはモレ・サン・ドニ最上の造り手ですが、このワインはシャンボールらしさ満開の畑「レ・シャルム」です。この2つの畑は共に山裾にあり比較的冷涼なため、透明感のあるエレガンスを有します。さらに涼しいヴィンテージの2008年の個性も加味され、より一層華やかな仕上がり。
続く2003年は猛暑の年。100年間で誰も体験したことのない異形のヴィンテージからできたワインです。「レ・ボード」の畑はボンヌ・マールの真下に位置し、堅牢なタイプのワインができるため、シャンボールとモレ・サン・ドニの中間のような性格を持ちます。造り手のセラファンはジュブレ村の生産者。そしてトリは1997年「ラ・コンブ・ドルヴォー」です。この畑はグランクリュ、プルミエ・クリュ、村名格と3つに分かれている興味深い畑で、品格があり透明感に溢れる最上の1級畑です。ペロ・ミノが所有するのはプルミエ・クリュですが、ジャック・プリウールの斜面上部でヴォギュエと同じ標高というほぼグラン・クリュと言える区画。先々代の当主がグラン・クリュではなくプルミエ・クリュに申請してしまったとの事。4代目当主のクリストフは神様アンリ・ジャイエの薫陶を受け1993年にドメーヌを引き継ぎ、今やブルゴーニュきっての生産者となっています。
シャンボール・マニアならずとも、どなたにも体験していただきたいワインです。ワインは濃さだけではないと、はっきり言い切れるワインたち。スタッフ一同皆様のご参加をお待ちしています。