レアものから年代ものまで、毎回様々なテーマを絞り込みセレクトしたシノワワイン会のご案内です。
お好きなお時間にご来店していただき、それぞれのテーブルでご自由にお楽しみください。
但しワインは
17:30
に抜栓します。
〜目眩くグランクリュの誘惑〜2009年-1996年-1995年-1990年-1989年-1985年-1978年〜
偉大なブルゴーニュ年代記
2009 La Grande Rue(Lamarche)
2009 ラ・グランド・リュ(ラマルシュ)
1996 Griotte Chambertin(Ponsot)
1996 グリオット・シャンベルタン(ポンソ)
1995 Clos de Tart(Mommessin)
1995 クロ・ド・タール(モメサン)
1990 Romanee Saint Vivant(R.Arnoux)
1990 ロマネ・サン・ヴィヴァン(ロベール・アルヌー)
1989 Grands Echezeaux(M.Mugnuret)
1989 グラン・ゼシュゾー(モンジャール・ミュニュレ)
1985 Clos de Vougeot Grand Maupertuis(J.Gros)
1985 クロ・ド・ヴージョ・・グラン・モーペルテュイ(ジャン・グロ)
1978 Chambertin Clos de Beze(P.Groffier)
1978 シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ(ペラゾー・グロフィエ)
まずは近年最上のヴィンテージ2009年の「ラ・グラン・リュ」からスタートします。2006年から現当主のニコルが醸造に加わり、品質が向上しました。ロマネ・コンティとラ・ロマネ、ラ・ターシュに挟まれた、極めて優れたテロワールです。1959年にラ・ターシュとの間で、お互い持っているゴーディショの区画を等価交換したので、両者に共通する凝縮して複雑な味わいを感じられます。
ポンソの1996年「グリオット・シャンベルタン」は他に類を見ない個性的な造りで、ビオディナミだがそれを名乗らず、10年以上の古樽を使い、亜硫酸もごくわずか。澱引きも年によりしたりしなかったり。そして極端なほど遅摘みにこだわるため、年による出来に天と地の差が生じます。ワインはグリオット=さくらんぼの名の通り、ジュブレ村のワインとしてはとても華やかでエレガント。
1995年「クロ・ド・タール」は、1141年から続く歴史ある畑で、名前はフランス革命まで所有していたタール尼僧院に由来しています。約900年間分割されずに受け継がれてきたモノポールで、石垣で囲まれた由緒ある畑は、一部に100年以上のぶどう樹が残り、圧倒的な存在感と神秘性があります。若いうちは厳格ながら、熟成すると妖艶な表情を見せてくれます。
1990年「ロマネ・サン・ヴィヴァン」はロベール・アルヌー作。今をときめくシャルル・ラショーの先々代、祖父にあたります。飲み頃に到達するのに時間がかかる造り手ですが、34年経過した今は雄大なスケールと豊潤な味わいに。
1989年「グラン・ゼシュゾー」はモンンジャール・ミュニレ作。現在も人気のドメーヌですが、1970年代〜1980年代の出来は全く別物で、風味豊かでたっぷりした濃厚な果実味と滑らかな舌触り、純粋さと官能性を持ち合わせています。ドメーヌの価値を一気に高めた時代のワインです。
1985年「クロ・ド・ヴージョ・グラン・モーペルテュイ」は名人ジャン・グロの最盛期且つ最良ヴィンテージで、ベストの出来と言える作品。もう2度と飲めないのでは?というほど価値のあるワインです。
トリは1978年「シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ」。名門グロフィエ家の一族で、今は亡きペラゾー・グロフィエのもの。現在はジェラール・ペラゾーとドメーヌ名が変わっています。ヴィンテージは20世紀最高峰で、物によっては100年超の寿命を有すると思われる1978年。このワインも超貴重なレアワインです。
ブルゴーニュの歴史に残る偉大なヴィンテージのワインが、熟成を経て魅せるさまざまな表情をご覧ください。スタッフ一同皆様のご参加をお待ちしています。
〜左岸最高峰からの贈り物〜1990年-1986年-1982年-1947年〜
偉大なボルドー年代記
1990 Chateau Margaux(Margaux)
1990 シャトー・マルゴー(マルゴー)
1990 Chateau Haut Brion(Pessac Leognan)
1990 シャトー・オー・ブリオン(ペサック・レオニャン)
1986 Chateau Mouton Rothschild(Pauillac)
1986 シャトー・ムートント・ロートシルト(ポイヤック)
1986 Chateau Lafite Rothschild(Pauillac)
1986 シャトー・ラフィット・ロートシルト(ポイヤック)
1982 Chateau Leoville Las Case(St.Julien)
1982 シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ(サン・ジュリアン)
1947 Chateau Calon Segur(St.Estephe)
1947 シャトー・カロン・セギュール(サン・テステフ)
1947 Chateau Cos d'Estournel(St.Estephe)
1947 シャトー・コス・デストゥルネル(サン・テステフ)
まずは1990年の2シャトーからスタートします。この年はリリース直後から開いていて、豊かで丸くしなやかな果実味があり、レースのような舌触りと口の中いっぱいに広がる風味が特徴です。今まで一度も閉じたことがない異例なヴィンテージです。現在はさらに官能性を増し、すべての人を魅了する愛すべき偉大なワインとして進化しています。その中でもこの年最高峰の「シャトーマルゴー」と「シャトー・オー・ブリオン」というモンスターワインをご用意いたしました。シノワの誇るお宝ワインです。
続いて1986年のロスチャイルド・ファミリーの対決です。この2シャトーも共にヴィンテージ・オブ・ザ・イヤーと呼べるワインで、当然ながらPPも共に100点。圧倒的なほどの膨大なエキスとスケール感に目が眩みます。晩熟ながらその偉大さは一目瞭然。ひと口飲んでいただければすぐにご理解いただけます。「シャトー・ムートン・ロートシルト」と「シャトー・ラフィット・ロートシルト」の2シャトーの競演です。もちろんお宝ワインの大放出です。
そして誰もが知るグレート・ヴィンテージの1982年ものの登場です。40年間以上その殻に閉じこもっていましたが、ようやく長い眠りから目を覚ましたようです。端正であり品格もあり、ノーブルさも兼ね備えた魅惑のヴィンテージ。ご用意した「シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ」はスーパーセカンドの先頭に位置し、この年のベストワインの一つで完璧無比の出来栄え。深淵とはこのワインのことを指します。
トリは1947年の2シャトーです。この年は9月中旬でも35度という気候だったゆえ、20世紀最高のヴィンテージの一つと言われています。マイケル・ブロードベントはその著書で5つ星を与え、戦後3大ヴィンテージの一つに数え、“極めてリッチで官能的”と評しています。その中でも「シャトー・カロン・セギュール」と「シャトー・コス・デストールネル」は最高評価。カロン・セギュールは「素敵なブーケと風味。いまだに驚くほどのタンニンがあるが、それ以外は完璧」、コス・デストールネルは「香り高く申し分ない。極上の風味」と言及しています。まさに世紀のワインです。
ワイン好きなら体験せずにはいられない、今の今までシノワのセラーに眠っていた超希少な宝物です。この機会にぜひボルドーワインの魅力を再発見してください。スタッフ一同皆様のご参加をお待ちしています。
〜官能の世界にご招待〜
ネッビオーロと白トリュフ 至福の出会い
2014 Barbaresco Asili Riserva (B.Giacosa)
2014 バルバレスコ・アジル・リゼルヴァ(ブルーノ・ジャコーザ)
2014 Barolo Falletto Vigna Le Rocche Riserva (B.Giacosa)
2014 バローロ・ファレット・ヴィーニャ・レ・ロッケ・リゼルヴァ(ブルーノ・ジャコーザ)
2001 Sori Tildin (Gaja)
2001 ソリ・ティルディン(ガヤ)
1998 Barolo La Serra (R.Voerzio)
1998 バローロ・ラ・セッラ(ロべルト・ヴォエルツィオ)
1989 Barolo Riserva Granbussia (A.Conterno)
1989 バローロ・リゼルヴァ・グランブッシア(アルド・コンテルノ)
世界に数多ある食材の中で最も高貴かつ希少なものと言えば白トリュフをおいて他にありません。ペリゴールの黒トリュフも丹波の松茸も、もちろん素晴らしいですが、その希少性と芳香は圧倒的ではないでしょうか?そして11月は白トリュフが最も香り高く輝きを増す時期。その貴重なタイミングに合わせて、このワインしか合わないという唯一無二のワイン、すなわちピエモンテ州のバローロとバルバレスコの偉大な生産者のワインを5種取り揃えたワイン会です。
最初は2018年に世界中のワインラヴァーから惜しまれつつ逝去した伝説的な造り手ブルーノ・ジャコーザのワインから。バローロとバルバレスコの両方で最高峰のワインを造り続け、最も早く単一畑の瓶詰めを行い、優美さを極めた知的な味わいで伝統派の代表と誰もが認める存在です。そして赤ラベルと呼ばれるリゼルヴァは、この造り手の真骨頂。バルバレスコの「アジル」とバローロの「ファレット・ヴィーニャ・レ・ロッケ」の夢の競演からスタートします。
続いてアンジェロ・ガヤが造る単一畑「ソリ・ティルディン」。バルバレスコの王と呼ばれるガヤの手法は、モダンにも伝統にも属さない独自のスタイル。ワインはバルバレスコらしいしなやかでシルキーな果実味と、赤いフルーツの香りが横溢する洗練されたものです。
続いてバローロ・ボーイズと呼ばれるモダン派最上の造り手、ロベルト・ヴォエルツィオの「ラ・セッラ」は、銘醸地ラ・モッラ村産。樽が強すぎずナチュラルで、高密植での低収量ゆえの凝縮した果実味、静謐で品格の高さを兼ね備えています。特にこの畑は砂質が混じるテロワールゆえ、エレガンスが際立ちます。
トリはアルド・コンテルノの偉大な「グラン・ブッシア」です。有名なジャコモ・コンテルノとは兄弟ですが、造りの方向性は違います。このキュヴェは、コロネッロ、チカラ、ロミラスコという3つの畑の古樹のブレンドで、良年のみ造られます。強烈な赤い薔薇の花束の芳香が広がり、球体を思わせるバランスで、最も美しいバローロと言っても過言ではないでしょう。
イタリアワイン好きには垂涎のワイン群、フランスワイン好きにとっても、華やかで美しく気高いイタリアワインの再発見、そして白トリュフの官能にも浸る一日です。どうぞ皆様のご参加をスタッフ一同お待ちしております。
~髭から生まれた白と鎧をまとった芳醇な赤~
【カール大帝のコルトンの丘!】
2004 Corton Charlemagne (B.du.Martray)
2004 コルトン・シャルルマーニュ(ボノード・デュ・マルトレイ)
2009 Corton Cuvee du Bourdon (Ponsot)
2009 コルトン・キュヴェ・デュ・ブルトン(ポンソ)
2006 Corton Clos Rognet (Meo Camuzet)
2006 コルトン・クロ・ロニェ(メオ・カミュゼ)
1999 Corton Bressandes (J.Prieur)
1999 コルトン・ブレッサンド(ジャック・プリウール)
1986 Corton Clos du Roi (P.F.de Merode)
1986 コルトン・クロ・デュ・ロワ(プランス・フローラン・メロード)
コルトン丘は、他には無い赤ワインと白ワインが認められた特級畑で、生産量の殆どは赤ワインになります。ワインが大好きでこのコルトンの丘にブドウ畑を所有していたローマ皇帝のカール大帝は、ある時赤ワインで髭を濡らしていたのを馬鹿にされ、当時コルトンの丘では赤ワインしか造られておりませんでしたが、白ブドウの栽培しか許さなくなったと言われており、それ以降は白ワインしか飲まなくなったと言われています。これがコルトン・シャルルマーニュの誕生と言われています。
まずはコルトン・シャルルマーニュの王様と称されるボノー・ド・デュ・マルトレイ。200年以上も所有していましたが、2017年にカリフォルニアのカルトワイン、スクリーミング・イーグルに売却しました。その1年後には、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社に畑の1部を貸し出しました。2004年から始めたヴォオディナミで評価が一段と上がり、20年の熟成によりその真価を発揮しています。
ここからは、コルトン特級畑4つ。
最初はモレ・サン・ドニ村をお膝元にするポンソのグレートヴィンテージ2009年もの。この年初リリースのコルトン・ キュヴェ・デュ・ブルドンをご用意致しました。ポンソが買った葡萄で造るメゾンの特級畑、キュヴェの名前ブルトンとは、クマバチという意味です。泥灰土に石灰岩が混ざる土壌で、ミネラル感を含んだ美しい味わいです。
つぎは、アンリ・ジャイエ直系の弟子メオ・カミュゼのコルトン・クロ・ロニェ。アンリ・ジャイエは、メオ・カミュゼから40年以上畑を貸りワインを造っていましたが、1980年半ばに契約が切れ返却。そこでメオ・カミュゼは、アンリ・ジャイエのサポートを受け、自分でワインを造る事を決意しました。コルトン・クロ・ロニェの畑は、柔らかな石灰質の土壌で凝縮感のある果実味と複雑なアロマを感じる味わいです。
お次は、ワイン雑誌「レヴュー・ド・ヴァン・ド・フランス」で女性初のベスト・ワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに輝いたナディーヌ・ギュブランが1997年に就任し、完全復活を遂げたジャック・プリウールのコルトン・ブレッサンド。石が多く含まれる粘土石灰質の土壌で、肉付きがよく、ボリューム感のある、濃厚なスパイシーさが特徴です。
最後は【幻のコルトン】です、と申しますのも2008年にプランス・フローラン・ド・メロードさんの死去に伴い、銘醸畑であったクロ・デュ・ロワ、ブレッサンド、ルナルドの3つの畑をドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ社が30年の賃貸契約で借り受け、栽培・醸造にあたることになりました。ちなみに2009年が初ヴィンテージのDRCのコルトンは三つの銘醸畑の葡萄をブレンドしたものです。本日の1986年コルトン・クロ・デュ・ロワは綺麗な酸がありフィネスが感じられる味わい。
ブルゴーニュ・ラヴァーなら見逃せない、ぜひコルトンの丘のワインをご堪能ください。スタッフ一同皆様のご参加をお待ちしています。