レアものから年代ものまで、毎回様々なテーマを絞り込みセレクトしたシノワワイン会のご案内です。
お好きなお時間にご来店していただき、それぞれのテーブルでご自由にお楽しみください。
但しワインは
17:30
に抜栓します。
〜ようこそ!官能の世界へ〜
メルロの誘惑
2009 Chateau La Fleur Petrus(Pomerol)
2009 シャトー・ラ・フルール・ぺトリュス
2006 Chateau Hosanna(Pomerol)
2006 シャトー・オザンナ
2000 Chateau Trotanoy(Pomerol)
2000 シャトー・トロタノワ
1990 Vieux Chateau Certan(Pomerol)
1990 ヴィユー・シャトー・セルタン
1985 Chateau l'Evangil(Pomerol)
1985 シャトー・レヴァンジル
1975 Chateau La Conseillant(Pomerol)
1975 シャトー・ラ・コンセイヤント
まずは、圧倒的な成功を収めた2009年ヴィンテージから。ラ・フルール・ペトリュスはムエックス家が所有し、ペトリュスとラフルールの間に位置するテロワールゆえ、ペトリュスの複雑さと力強さ、ラフルールのエレガンスを併せ持つと言われています。そこに2009年の圧倒的なスケール感と球体的なバランスが加わり、まさに無敵の様相。パーカーポイントも98+と過去最高です。この異次元のワインからスタートです。続くオザンナもムエックス家が1999年から造り始めた、新時代のスーパースターと言える存在。粘土質に砂質土壌が加わり、カベルネフランが30%と多く植えられていることもあり、ポムロールのシュヴァル・ブランの異名も持ちます。官能とエレガンスの世界を体感してください。2000年は言わずと知れたミレニアム・ヴィンテージ。なんとこのシャトーもムエックス家所有で、否が応でもポムロールでのムエックス家の存在の大きさを思い知らされます。トロタノワはその知名度に比べてなかなか当たりが少ないという不思議なシャトーで、体感としては10年に1〜2回。しかし2000年は豊潤で甘やかでゴージャス、未だ強靭さは残るとはいえ、そのポテンシャルは十二分に発揮されています。ヴィユー・シャトー・セルタンはル・パンのティアンポン一族が1924年に購入、立地はプラトーの中央に位置し、ペトリュス、ラフルール、ル・パンに囲まれた最良のテロワールです。ベルベットのようなテクスチャーに加え、比較的多いカベルネ由来のエレガンスも兼ね備え、1990年の柔らかく純粋なキャラクターを有する、完全無欠の美味しさ。熟成による官能性も一段深まり、飲み頃の高原状態に入っています。最後の2本はポムロールの永遠のライバル、レヴァンジルとコンセイヤント対決。かたやパワフルで筋肉質で思索的、かたやしなやかで球体で享楽的。どちらも甲乙つけ難い魅力を有しています。レヴァンジルの1985年はこの年のボルドーワインの最高峰に君臨する、際立つ品格かつゴージャスな出来栄え。コンセイヤントの1975年は柔らかくレースのような舌触りにたっぷりの旨みを含み、抗し難い魅力を放つ、魅惑の出来栄え。トリを飾るに相応しいこの2本のワインが本日のフィナーレとなります。
ボルドー・ラヴァーならずとも、全てのワイン・ラヴァーに捧げるこのワイン会。ぜひこの機会に素晴らしきメルロの官能の世界に浸りきってください。皆様のご参加をお待ちしています。
~村名からグラン・クリュまで~
【ワインの神様に愛される村・ヴォーヌ・ロマネ】
2014 Vosne Romanee Aux Reas Vieille Vignes(J.M.Fourrier)
2014 ヴォーヌ・ロマネ・オー・レア・ヴィエイユ・ヴィーニュ(ジャン・マリー・フーリエ)
2014 Vosne Romanee Les Gaudichots(Forey P&F)
2014 ヴォーヌ・ロマネ・レ・ゴーディショ(フォレ・ペール・エ・フィス)
2012 Vosne Romanee Les Petits Monts(Lucien Moine)
2012 ヴォーヌ・ロマネ・ レ・プティ・モン(ルシアン・ル・モワンヌ)
2011 Vosne Romanee Clos d'Eugenie(d'Eugenie)
2011 ヴォーヌ・ロマネ・クロ・デュージェニー(デュージェニー)
2001 Vosne Romanee Les Suchots(C.Cotetidot)
2001 ヴォーヌ・ロマネ・レ・スショ(コンフュロン・コトティド)
2004 Richebourg(A.Gros)
2004 リシュブール(アンヌ・グロ)
今回のワイン会は、ヴォーヌ・ロマネ村にフォーカスし、村名畑付き〜プルミエ・クリュ〜グラン・クリュまで、その魅力を存分に解明していきます。
まずは、ブルゴーニュのスター生産者、ジャン・マリー・フーリエが新たに展開するネゴス物の「オー・レア」からスタートします。神様アンリ・ジャイエの弟子として一世を風靡し、その人気と実力は周知の通りですが、需要が供給に追いつかないためネゴシアンをスタートしました。ネゴスと言えどもワインに対する哲学は同じ、ジャイエから引き継いだ選果、100%除梗、ブドウの発酵前浸漬も実践されています。続いて本日の大注目、ドメーヌ・フォレの「レ・ゴーディショ」の登場です。ブルゴーニュマニアが憧憬するこの畑は、生産量が極端に少なく、特殊な歴史を有している畑。それは、1860年代にD R Cが所有していたレ・ゴーディショの畑をラ・ターシュに編入したために起こりました。元々1.416haだったラ・ターシュが6.06ha、レ・ゴーディショが⒈03haとなり、その希少性から滅多にお目にかかれないレアワイン状態。原産地法ができる前の出来事で、現在ではあり得ないでしょう。所有する区画はラ・ターシュとラ・グラン・リュに挟まれた最良の区画で、樹齢80年超の古木から造られています。続くルシアン・ル・モアンヌはミクロ・ネゴスの先駆者で、自らは畑を持たず、グラン・クリュとプルミエ・クリュの銘醸畑に特化し、ワイン生産を行うスタイルです。最大の特徴は、最高品質のぶどうジュースを購入し、ワインに質に合わせて樽を炭でローストし、バトナージュ(澱の攪拌)をゆっくりソフトに行い、複雑みのある味わいを追求しているところです。「レ・プティ・モン=小さな山」はリシュブールの斜面上部に位置する畑で、味わいはミネラルがキラキラ輝いている小型版リシュブールと言えるでしょう。デュージェニーは巨大ラグジュアリー企業のアルテミス・グループが2006年にスタートさせた新しいドメーヌです。ルネ・アンジェルの当主が急逝し、一族が手放したドメーヌを購入したものです。企業が経営するとビジネス的な要素が常にまとわりつきますが、2009年にビオディナミに移行し、本気でクオリティに投資しています。「クロ・デュージェニー」は村名格ながら、ラ・ターシュ直下に位置し、プリウレ・ロックのクロ・ゴワイヨットの上にある石垣に囲まれた小区画。この素晴らしいテロワールの可能性を存分に活かし、柔らかくしなやかで旨みたっぷりの、村名格としては出色の出来のワインを造っています。
さて、残るは2本で熟成からくるヴォーヌ・ロマネの魅力を堪能してください。コンフェロン・コトティドは、遅摘みを身上とする醸造哲学で、この「レ・スショ」も豊かな果実味のあるスケールの大きなもの。リシュブールとロマネ・サン・ヴィヴァン、エシェゾーに囲まれたテロワールは素晴らしいの一言で、樹齢60年〜80年の古木から造られています。長期熟成のスタイルですが、23年を経過して飲み頃を迎えています。そして大トリにグラン・クリュ「リシュブール」を迎えて本日のフィナーレです。アンヌ・グロは名門グロ一族の中で最も評価と人気が高いドメーヌです。1995年にアンヌの代になりましたが、当初の重くて濃厚なスタイルから、突如として2001年頃に、華やかで香り高く、ミネラリーでエレガンスに溢れるワインに変身し、驚かされると同時に、瞬く間にブルゴーニュの頂点に上り詰めました。現在は最上の女性醸造家という枠を飛び越え、ブルゴーニュの全生産者の中でも究極的に美しいワインを造り続けています。2004年は冷涼な上、てんとう虫の大発生により、ワインに青臭さが付いた年と言われていますが、今となっては軽やかで涼しいブルゴーニュらしさを存分に備えた味わい。そのヴィンテージの頂に君臨するアンヌ・グロのリシュブールは美しい貴婦人のように品格があり洗練されたワインとなりました。
ブルゴーニュ・ラヴァーならぜひ味わって頂きたいワインです。ぜひこの素晴らしいブルゴーニュワインをご堪能くださいませ。皆様のご参加をお待ちしています。