レアものから年代ものまで、毎回様々なテーマを絞り込みセレクトしたシノワワイン会のご案内です。
お好きなお時間にご来店していただき、それぞれのテーブルでご自由にお楽しみください。
但しワインは
18:00
に抜栓します。
『2009年 ブルゴーニュ 春の陣』
定員13名様
■2009 Puligny Montrachet Les Folatieres (d'Auvenay)
■2009 Puligny Montrachet Les Pucelles (Leflaive)
■2009 Gevrey Chambertin Lavaux St Jacques (Denis Mortet)
■2009 Morey St Denis Clos de la Bussiere (G.Roumier)
■2009 Chambolle Musigny (Vogue)
■2009 Vosne Romanee Barreaux (A.Gros)
■2009 Richebourg (D.R.C)
2009年のブルゴーニュは全ての地区で成功したと言える年です。2006〜2008と生産者たちにとって難しい3年間の後に素晴らしいヴィンテージが現れました。
コート・ド・ニュイ地区の気候は他の地区に比べて難しく、冬はシャブリ地区よりも寒く、雪も記録
されています。 春はシャブリ地区同様訪れが早く生育サイクルも早まり4月前半には発芽が見られましたが、その反面、嵐、雨によって灰色カビ病、ウドンコ病、ベト病などの病害がもたらされ、生産者たちは対応に追われます。この雨や嵐の季節は暖かく、晴天に恵まれた8月まで長引きました。 この晴天は8月15日にほんの少し嵐が起こっただけで、収穫期まで安定します。
収穫は9月10日あたりから開始され、ブドウは健全かつ完璧な成熟を迎えて収穫されました。
エレガントかつ豊潤なワインが出来た偉大な2009年ヴィンテージです。
ドメーヌ・ルロワと同時期に設立されたドーヴネは世界中でも最も手に入りにくいワインであると言えます。フォラティエールはハリと果実味を両立させているPMの中でも明るいキャラクターの畑、名手による味わいは期待大です。ルフレーヴは故アンヌ・クロード絶頂期の時代、ピュセルは繊細で優美、最も「らしさ」を感じさせる別格の一級畑です。ドゥニ・モルテは長男アルノーのワイン造りの才能がはっきりと実を結んだ年、濃厚さを排除していくスタイルに世間からの評価を確立、父の遺志を継承した上でさらなる高みへと押し上げています。
ルーミエのビシェールは骨格と滑らかさの象徴的銘柄、ヴォギュエは村名だからこその美しさ、ピュアさを演出します。アンヌ・グロのバローはあのクロ・パラントゥー上部に位置する畑、磨かれたような透き通る味わいさらに若干の野趣を感じさせるアンヌファンも納得の味わいです。赤の大とりはD.R.Cリシュヴール、モノポールのロマネ・コンティとターシュが大きく注目されがちですが実はリシュヴールも全体の45%を所有する筆頭生産者です。「100の花を集めてきたような」と形容され華やかで官能的ゴージャスな味わいは一度と言わず、二度三度、何度でも飲む価値のある味わいです。D.R.Cは最も偽造品が多い生産者の1つ。今回のように正規輸入元からのバックヴィンテージを手に入れることは中々困難です。「春の陣」と題した今回のワイン会、各陣営の中から貴方にとっての理想の頭領を是非見つけてみてください。
『 高僧の玉座 』
定員12名様
2012 MOЕT & CHANDON “GRAND VINTAGE”
2012 MOЕT & CHANDON “GRAND VINTAGE” ROSE
N.V MOЕT & CHANDON MCIII
2008 Dom Perignon Legacy Edition
2006 Dom Perignon Rose By LENNY KRAVITZ
2000 Dom Perignon P2
1995 Dom Perignon P2 Rose
スタートを切るのはグランヴィンテージの白とロゼ。2012年は晩春になっても降霜や豪雨、嵐、ミゾレなどの被害が続く未曾有の一年でした。しかしながら夏には一転、暑く乾燥した日が続き、結果収量は少なくても品質は最高のものとなりました。多くのメゾンがこの年に良年のみのヴィンテージシャンパンを造っています。続いてはMCIIIです。
2016年にモエのプレミアムマルチヴィンテージのキュヴェとして誕生しました。270年以上の創業からの3つの高度な技術(発酵・熟成・アッサンブラージュ)を駆使して造られた究極の作品がMCIIIです。グランヴィンテージシリーズのリザーヴワインをヴィンテージの特性ごとにメタル(ステンレス)・ウッド(オーク)・ガラス(瓶)での熟成に分けてからアッサンブラージュするという大胆な手法はまさに威信をかけた逸品といえます。
2008年は皆様ご存知の通り、シャンパーニュは100年に一度と言われるほどのグレートヴィンテージとなりました。レガシーエディションはそんな記念碑的ヴィンテージに最高醸造責任者が交代するというビッグイベントをボトルに刻んだモデルです。通常のキュヴェに先駆けて限定数のみの販売となり、一般公開されている情報では中身は通常モデルと一緒という話ですがデゴルジュマンの日付が違う、などの微妙な差異があるという都市伝説的話も・・・。当日、通常ボトルも別でご用意しますので気になる方は是非飲み比べをお勧めいたします。
2006年のロゼはフレッシュ感が落ち着き泡も一段階細やかな印象です。そんな落ち着いた雰囲気でアクセントを入れつつ、最後はP2を白とロゼで。8年スパンを1プレニチュードとし、とし、2度目のピークを迎えた味わいはスタンダード品を大きく凌ぐ圧巻の味わいです。白は最新ヴィンテージの2002から1つ遡った2000年を。燻されたナッツとクリームのような泡が素晴らしい融合を感じさせます。大トリは95年のロゼP2。26年の熟成を経たこのシャンパーニュから感じ取れるのは幸せを液体にしたらこのような味わいになるのでは、と想わせるムースのようなテクスチャー。複雑極まる味わいはまさに至福。
春の夜、高僧が築いた玉座にゆったり腰掛け、弾ける泡に包まれるラグジュアリーな時間をお楽しみください。