レアものから年代ものまで、毎回様々なテーマを絞り込みセレクトしたシノワワイン会のご案内です。
お好きなお時間にご来店していただき、それぞれのテーブルでご自由にお楽しみください。
但しワインは
18:00
に抜栓します。
~Red Line & White Line の秘宝~
ボンヌ丸 出航!!
2014 Bonnes Mares (D.Mortet)
2014 Bonnes Mares (Vougeraie)
2011 Bonnes Mares (R.Groffier)
2007 Bonnes Mares (G.Roumier)
1998 Bonnes Mares (J.F.Mugnier)
1990 Bonnes Mares (Vogue)
シノワ渋谷店、6月のワイン会は、あの船に乗りましょう、出発時間を知らせるベルが鳴り響きます。
そう、“ボンヌ丸”。小径によりテール・ブランシュ(白い土)とテール・ルージュ(赤い土)に別れた
この魅惑の畑を深堀りします。その味わいは秘宝と呼ぶにふさわしい、希少な生産者たちで贈ります。
ボンヌ・マールはコート・ドールでも最も有名な特級畑の1つ、15haの畑がシャンボール・ミュジニーとモレ・サンドニにまたがり、モレ側のわずかな面積をブルーノ・クレールが所有するロケーションです。さらにモレ側の上部から反対側の下部にかけて対角線上に走る小径がこの畑のキャラクターを分けています。上部は石灰質中心、下部は粘土質が中心、ちょっと変わってますね。畑の性質が違う以上、本来であれば別の畑とすべきである、という専門家の意見がある一方で2つの区画の融合して巧みにブレンドされた味わいもこの畑の魅力である、という人もいます。
こんなマニアックさがあるからブルゴーニュ・ラヴァーは止められませんね。
2014年に取得したドゥニ・モルテ、記念すべき最初のヴィンテージです。ヴージュレはボワゼグループのドメーヌブランド、資金面に裏付けされた完成された味わいが魅力的。ロベール・グロフィエは下部区画、ジョルジュ・ルーミエとミュニエは2つの区画を均等に所有。最後にこの区画の最大の生産者ヴォギュエ。下部区画らしいどっしりとした味わいには貫禄を感じます。
ボンヌ・マールは扱いづらい。所有者の数が大変多い上にテロワールも複雑だからだ。まず第一に、およそシャンボールのワインらしい味わいを持っていないのだが、まぎれもない野生的な血筋を見ると、よほどモレ・サン・ドニの近親ではないかと思える。レ・ザムルーズやミュジニの澄んだ果実味と異なり、ボンヌ・マールには果物の砂糖煮(コンポート)のような
ところがある。 ・・・ブルゴーニュワイン大全より引用・・・
耳を澄ませばシャンボール・ミュジニー(羊)の皮を被ったモレ・サン・ドニ(狼)の雄叫びが初夏の夜に聞こえてくるかもしれません。
~薫風に乗り時代を駆ける~
DEAD or ALIVE
1969 Ch.Canon la Gaffliere
1968 Ch.Figeac
1966 Ch.Pavie
1958 Ch.Pontet Canet
1958 Ch.Pichon Longueville Comtesse de Lalande
1958 Ch.Latour
シノワ渋谷店、5月のワイン会は、古酒ボルドー。サン・テミリオンとポイヤックにフォーカスして
60年代から50年代へとタイムスリップ!特に58年のボルドーは59年に次ぐ傑出ヴィンテージ。
生きてるの、死んでるの!? ボルドーワインの長期熟成能力の真髄に刮目せよ!
よく、こんな質問を頂きます。「ワインってどのくらい持つものなんですか?」
こんな感じにお返しします。「銘柄にもよりますが白より赤の方が、赤でもブルゴーニュよりもボルドーが長熟です。」実際のところ過去2019年度 年末ワイン会でもお出しした1919年のラフィットは間違いなく「生きて」いました。つまり極端なことを言うと100年持つものもある、と言うことです。ただし、主観から申し上げますとボルドーワインと言えども50年を超えてくるとその生存確率は目に見えて減ってくる、考えます。「死ぬ」と言う表現が適切かは分かりませんがいわゆる酸化状態への依存度合いは高くなり、紹興酒、ブランデー、アモンテリャードなどを連想させる味わいになります。「空気との戦いに負ける」、なんて表現したりもします。
同時に、生きてさえいれば「官能的な」と言う表現はこの頃からようやく当てはまるのではないか、とも考えます。60年代はサン・テミリオンから3種、メルロー種主体のワインはカベルネと比べて腐葉土のような、トリュフのような、ムスクのような香りが顕著になり、より柔らかくじんわり染み入る味わいへと変化していきます。66年は特に良年です。
50年代からは傑出ヴィンテージの58年でかつメドックでももっとも長熟なポイヤック村に絞り込みご用意します。
そこはかとなく香るお香のごとし香りとグリーンノート。かつてはそれぞれの要素に感じていた酸甘渋旨が渾然一体となり、一種別次元の飲み物へと変貌を遂げるでしょう。
ピション・ラランドは「貴婦人」と称されシャトー・ラ・トゥールは一級格付けシャトーの中でも強く雄々しい味わい、すなわち「キング」。これらのワインの変化を同時に楽しめるのはシノワのワイン会以外にはありません!
薫風(初夏の若葉や青葉の香りを含んだ穏やかな風)の吹く頃に、目をひらけば64年前へのタイムトラベラーになる、それは現実世界へ戻ってきたくなくなるかもしれない体験になるっ!?皆様のご参加をお待ちしております。