レアものから年代ものまで、毎回様々なテーマを絞り込みセレクトしたシノワワイン会のご案内です。
お好きなお時間にご来店していただき、それぞれのテーブルでご自由にお楽しみください。
但しワインは
18:00
に抜栓します。
~ これが彼らの ANOTHER・SKY ~
郷愁のスーパー・タスカン
■2013 Luce (Luce della Vite)
■2004 Tenuta di Trinoro (Tenuta di Trinoro)
■1998 Le Pergole Torte (Montevertine)
■1997 Ornellaia (Tenuta dell'Ornellaia)
■1997 Tignanello (Antinori)
■1990 Solaia (Antinori)
■1981 Sassicaia (Tenuta San Guido)
スタートから全開で!まずは若めのルーチェから。フレスコ・バルディ家とロバート・モンダヴィのジョイントベンチャーとして発足したまさにイタリア版オーパス・ワン。モンタルチーノの最標高畑からメルロとサンジョヴェーゼを半々で造られる一品。続いては一気に20年前まで遡り、ポップなイラストとスワンの王冠が印象的なラベルのテヌータ・ディ・トリノーロ。
オーナーのフラケッティ氏は独学でワイン造りを始め、イタリアワインではなくフランスワインを目指していたそうです。
シュヴァル・ブランやヴァランドローで修行し、その巧みなメルローとカベルネ・フランのブレンドで見事に世界のトップワイナリーの立ち位置に打って出ました。続いては90年代に遡り何本か・・・。まずはペルゴーレ・トルテ、サンジョヴェーゼを愛し、サンジョヴェーゼに愛された漢、セルジオ・マネッティが生みの親。スーパータスカンに沸く前のイタリア
ワイン低迷期にあえてサンジョヴェーゼ100% のワインを打ち出して確固たる地位を築きました。
お次はオルネライア。ソライア、サッシカイアと共に「ライア」三兄弟と言われる一角です。アンティノリ家当主の弟により設立。カベルネ・ソーヴィニヨンをベースにブレンドの妙により造られるこのワインはまさにボルドーブレンド。
それでもやはりどこかここかイタリアの味わいを感じるのが不思議です。
続いてはティニャネロ。アンティノリ家が造る、スーパータスカンの先駆けでサンジョヴェーゼにカベルネ・ソーヴィニヨンをブレンドし、小樽で熟成するという手法は当時としては革新的でした。続いてはそこから約10年遅れてリリースされた同家のソライア。メインのブレンド比率を逆転させて濃く濃密、モダンな味わいが特徴的でティニャネロとの対比が魅力的です。
飲み手により好みは分かれますが、一般的にはソライアの方が高い評価を得ています。
締めは81年まで遡る、元祖スーパータスカン、このジャンルの頂点に君臨するサッシカイア。何事も一番は強し、ですね。
ラフィットの苗木をもらって68年から世に送り出されたこのワインはカベルネの比率がオルネライアよりも高く(今はまた変わってきています。)ボルゲリの地で造られる最高峰のボルドーワインと表現できるでしょう。
伝統を重んじるあまり閉鎖的だったイタリアワインの視野を世界に向けさせ、品質を劇的に向上させました。
国際品種メインというイタリアワインのアナザー・スカイ(転換点)を深まる秋と共にお楽しみください。
~ ジュヴ レ・シ ャン ベ ル タ ン の 雄 ア ル マ ン・ル ソ ー V e r . 2 0 2 0 ~
Armand Rousseau という絶対王者
2020 Gevrey Chambertin
2020 Gevrey Chambertin 1er Cru Les Cazetiers
2020 Gevrey Chambertin 1er Cru Lavaut Saint-Jacques
2020 Charmes Chambertin
2020 Mazis Chambertin
2020 Clos de La Roche
2020 Ruchottes Chambertin Clos des Ruchottes
2020 Gevrey Chambertin 1er Cru Clos Saint-Jaques
2020 Chambertin Clos de Beze
2020 Chambertin
★Domaine Armand Rousseau★
18世紀初頭、心無いネゴシアンによって不正なブレンドが横行しており、商慣習上タブー視されていた元詰をアルマン・ルソー氏がダンジェルヴィル、グージュ、グリヴォらと組織を結成し1915年頃に実現。ネゴシアンに樽で売るのをいち早く止めてブルゴーニュワインの品質向上に大きな貢献をした。2代目のシャルル氏は、1959年当時には6haだった所有畑を14haまで拡大。所有面積の半分以上の8haをグラン・クリュが占める。シャルルはアルマン・ルソーの黄金時代を築きあげ伝説とまで言われていたが2016年の5月惜しまれながら93歳で亡くなった。現在はアルマンの孫に当たるエリックが切り盛りし、2012年には娘のシリエルも醸造に加わり正に盤石の布陣となっている。
ドメーヌ・アルマン・ルソーにとってワイン造りとは、「こちらがアペラシオンの特徴を表現するものではなく土壌の方から語りかけてくるものである」という。その言葉を体現するかのように、土壌本来の力に任せるため20年以上から肥料を使用していない。数年前よりリュット・レゾネに切り替え農薬もボルドー液や硫黄など昔から伝わるものを選ぶ。
収量は毎年行なう摘芽と摘房で25〜35hl/kaに抑える。新樽率は35%から、100%新樽のシャンベルタン、クロ・ド・ベーズ、クロ・サン・ジャックまで、格付にとらわれずワインの特徴によって使い分ける。2019年5月にドメーヌが正規輸入元に自分達のワインが再販されたり投機目的のグレーマーケットに流出していて、本当にワインを愛する消費者の手元に届かなくなってしまっている、という内容の文章を送りました。これにより、あくまで要請ベースだが、ネット販売自粛と非常識な高価格販売のドメーヌ側からお願いされた形となり、止まらぬこのドメーヌの人気ぶりが伺える。