レアものから年代ものまで、毎回様々なテーマを絞り込みセレクトしたシノワワイン会のご案内です。
お好きなお時間にご来店していただき、それぞれのテーブルでご自由にお楽しみください。
但しワインは
18:00
に抜栓します。
~王と女王のオータム・コンサート~
ピエモンテに流れる悠久の時
■1997 Barolo Cannubi Boschis (L.Sandrone)
■1989 Barolo Vigneto Arborina (E.Altare)
■1989 Barolo Cerequio (R.Voerzio)
■1985 Barolo Cicala (A.Conterno)
■1979 Barolo Villero (G.Mascarello)
■1979 Barbaresco (B.Giacosa)
■1967 Barbaresco (Gaja)
シノワ渋谷店10月ワイン会は一年ぶりのイ・タ・リ・アです。テーマはズバリ、ピエモンテ。イタリアワインの王バローロと女王バルバレスコを悠久の時の流れを感じながら楽しめるラインナップになっています!
スタートから全開で!今は昔の表現にもなりましたが、「モダン派」や「バローロ・ボーイズ」と呼ばれる生産者から3人をチョイス。まずは今年の1月に他界したルチアーノ・サンドローネから。彼の功績は何と言ってもバローロにクリュ(区画)の概念を持ち込んだこと。現在のカンヌビ・ボスキスは名前を変えているため、この名前を冠し、本人の造ったワインは希少です。そしてエリオ・アルターレ。アルボリーナはラ・モッラの40年代からのブドウを使用し、深く女性的な味わいが特徴。
バローロのモダン化は彼にとっては一過性のもの、ブルゴーニュを視察し、廃れていたランゲ地区の真なる復興という明確な目標を掲げ尽力しました。そしてヴォエルツィオからはチェレクイオを。エリオと共にブルゴーニュを視察。畑仕事の大切さに感銘を受け、土地の味わいを見事に表現します。チェレクイオも同様にラ・モッラ村らしいしなやかでシルキーなテクスチャーが特徴的です。ここからは伝統的な生産者を3つ。まずは18世紀からの歴史をもつジャコモ・コンテルノの 5 代目として生まれたアルド・コンテルノ。兄との対立から独立し、モンフォルテ・ダルバ村のブッシア地区から優美かつ筋肉質なワインを作ります。チカラはフランス語で蝉の意味を持つブッシアの中の区画の1つです。お次は古典派といえば、のジュゼッペ・マスカレッロ。1800年代からの歴史があります。この生産者の本拠地はモンキエーロという村に位置し DOCG 法ではバローロの生産区域外に醸造所がある生産者はバローロを名乗るワインを造れませんが、特例を認められた造り手です。
ヴィレッロ畑はカスティリオーネ・ファッレット村に位置する単一畑で鉄のニュアンスを感じるクラシカルな味わいです。
ランゲ伝統派三傑の一人、ブルーノ・ジャコーザより優美な古酒のバルバレスコを。2018年に故人となったブルーノ氏の手がけたワインは年々入手困難になっています。さらに時代を遡り、67年の帝王ガヤを。アンジェロは自らのワインを「伝統でもモダンでも無い、ガヤスタイル」と表現。単身で米国に乗りこみ地道な売り込みでイタリアワインの評価まで高めたころから変わらない。強烈なセールスマンであり、優秀な醸造家であり、そして詩人。このワインを飲むことはイタリアワインの歴史そのものを飲むに等しい経験です。
さぁ、秋の夜空を駆け抜けるイタリアの風に乗ってランゲ丘陵へレッツ・ゴー!!